学校案内 社会福祉法人太陽会 理事長挨拶

 少子高齢化、人口減少社会において、看護師や介護士の不足は日本の多くの地域や医療、介護施設にとって最も深刻な問題の一つです。一方、ICTやAIの進歩により、労働市場は大きく変わろうとしています。今後の労働人口需要としては、小売り業や製造業が減少し、医療、福祉、通信などの分野が増加すると予想されています。しかし、日本の出生数は減少し続け、又若者の大都市集中が止まりません。安房地域をはじめ多くの田舎が、高齢化率の上昇と若者を中心とした人口減少に苦しんでいます。医療や介護の需要は、75歳以上の、いわゆる後期高齢者以降に急増します。安房地域では、2025年には85歳以上の超高齢人口が15歳未満の若年人口を追い抜くと予想されています。この様な状況下で、医療や介護の担い手を養成していくことは地域の存亡にかかわります。

 実際、国家の最も重要な役割は、国民に対し安心、安全の提供です。その為の中心となる制度の一つが社会保障制度です。社会保障制度には年金に代表される現金給付型制度と、医療、介護などの現物給付型制度があります。現物給付型は供給が足りることが前提となっており、供給不足は即、制度破綻に繋がります。しかも医療介護の場合、供給源は知識や技術を持った専門的な人材であり、もし破綻すると、回復させるためには人材養成のための、長い期間と資金が必要となります。

 太陽会では長期的な視点に立ち、2014年館山市に看護師養成のための、安房医療福祉専門学校を開学致しました。更に2024年には外国人を含めた介護福祉士を養成する為に、安房医療福祉専門学校南房総校を開学し、介護福祉学科、日本語学科を設置致しました。
 しかし、少子化が急激に進む中、日本人学生の確保は益々困難になっていくことが予想されます。まずは介護人材養成に関して、外国人教育をスタートさせますが、近い将来看護師養成においても外国人教育が必要になると思います。日本語教育はもとより、日本語のスキルに限界がある学生を、短期間で国家試験に合格させるための教育ノウハウや、外国人学生が快適に生活するための、多様性の風土作りが急がれます。

 日本が平和で豊かな国であり続けるためには、少子化や人口減少と言った人口問題を改善することが、一丁目一番地です。そのためには外国人の受け入れ、つまり移民の受け入れが不可欠になると思います。移民受け入れに際して最も重要なことは、日本人と同様の教育と、住みやすい風土作りです。
 太陽会では、国の方針転換に先駆け、将来に向けたチャレンジを開始いたします。


社会福祉法人太陽会 理事長

安房医療福祉専門学校

TEL
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FAX
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〒294-0007 千葉県館山市腰越801-1
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